いまさら聞けない栄養基礎講座 【第三部】

2週続けて「いまさら聞けない栄養基礎講座」としてお話しさせていただきました。

基礎講座最後となる今回のテーマは、「カロリー」について。
聞き馴染みのあるワードではあると思いますが、
定義がボヤッとしたものなので、分かりやすくポイントを絞ってお伝えしたいと思います!

筋肉をつけようが、体脂肪を減らそうが、
身体を変えようと思ったら、カロリー管理は避けては通れない道なので、
ぜひ最後まで読み進めてみてください!


①カロリーとは?

「カロリー とは」と、ネットで検索してみると、

「1ℓの水の温度を1℃上げるために必要なエネルギーが1kcal」

と、だいたい記載されています。

…ちょっと分かりづらいですよね(汗)

カロリーの定義は、非常に曖昧なのですが、
要は、カロリーとはエネルギーの「単位」です。

ネット画像の「見た目」で洋服を買って、失敗した!なんて経験、ございませんか?

これが、着丈○cm、身幅△cm…と「単位」を目安にすることで、
失敗する確率は、グンと下がるはずです。

食事や栄養など、エネルギーの目安となる「単位」が、カロリーなんですね!

「見た目」で判断して、食べてたらいつの間にか太っちゃった…なんてことも、
単位であるカロリーを目安にしていれば、もう大丈夫!

「単位」を持つことは、明確な「物差し」を持つことと同義。

科学的にカロリーを理解するのではなく、
理論的にカロリーを理解することが、健康に欠かせない知識だと思っています。


②カロリーの種類とバランス

エネルギーの単位であるカロリーには、種類があります。

それは、「摂取カロリー」と「消費カロリー」です。

摂取カロリーとは、食事から得るエネルギーのこと。
食べれば食べるほど、摂取カロリーは高くなります。

もう1つの消費カロリーは、運動など身体を動かすことで発散するエネルギー。
特にコロナ禍では、家から1歩も出れずに運動不足に陥ってしまった方、非常に多いと思います。

 

カロリーバランスの基本原則として、

消費カロリーが、摂取カロリーを上回れば、体重はスルスルと落ちます。

ですが、摂取カロリーが消費カロリーを上回ってしまえば、
体重を落とすことは難しく、みるみる増えてしまいます。

「そんなに食べていないはずなのに…」という方は、
「見た目」で栄養や食事を判断してしまって、
カロリーという物差しを活用できていない可能性があります。

ごく稀に、食べなさすぎて代謝が上がらずに、体重が落ちないというケースもありますが、
その判断も、カロリーを換算しないと正確にできません。

 

③カロリーを持つ栄養素

カロリーの必要性についてお話しさせていただきましたが、
前回ご紹介した「したたかな美味」、覚えていらっしゃいますか?

軽く復習させていただくと、栄養素には5つ種類があって、
脂質・炭水化物・たんぱく質・ビタミン・ミネラルの頭文字を取って、
「したたかな美味」でしたよね!

実は、この5つの栄養素の中で、カロリーを持っているのは3つだけなんです!

それは…

脂質・炭水化物・たんぱく質

の、3つです!

そのため、この3つはとりわけ「3大栄養素」と呼ばれ、
ビタミンとミネラルは、カロリーを持たないので「微量栄養素」とも言われています。

ちなみに、3つの栄養素がどれくらいカロリーを持っているかと言うと…

1g当たり、炭水化物とたんぱく質は、4kcalに対し、
脂質は、なんと9kcal!!!!!!

脂質が持っているカロリーは
炭水化物とたんぱく質に比べて、2倍以上!!!

だから脂っこいものは、太りやすいんですね。。。

このカロリーの違いは、ご存知でない方が多いので、
覚え方の裏技を教えちゃいます!

それは…

『至急!単4!!』

『至(脂)急(9kcal)!単(たんぱく質、炭水化物)4(4kcal)!!』

今の時代、単4電池なんてテレビのリモコンぐらいにしか使わないので
至急!なんてことはないと思いますが(笑)

恒例の(?)、調理師免許を取るときの授業で習う覚え方で、ご紹介させていただきました!

 

最後に

【いまさら聞けない栄養基礎講座】
最終回となる今回は、「カロリー」についてお話しさせていただきました。

トレーニング中、お客様にこのようなお話しをさせていただくと、

「コンビニで食べ物買うときに、裏面のカロリー表示を見るようになりました!」

と言うお声をいただきました。

表示を見る癖がつくと、今まで何も気にせず買い物をしていたのが、
自分に必要なものを選んで買うようになったそうです。

知識を得ると、行動が変わります。

知識を得る場の1つとして、このコラムをご活用いただけるよう、
日頃、お客様からいただくお悩みを参考に、今後も配信させていただきますね!