走るのは、筋トレの前なの?後なの?
トレーナーの大瀧です。
気候も暖かくなり、だんだんと薄着になってくると、
ダイエットにより一層、力が入ってくるのではないでしょうか。
普段、筋トレを頑張っている方でも、身体の変化を加速させるために、
歩いたり走ったり=有酸素運動にトライしてみたいという相談を、多くいただきます。
その際、筋トレの前にやるのか、後にやるのか、など、
今まで頑張っていた筋トレと、どのように組み合わせるのか迷ってしまいがちなので、
今回は、それぞれのパターンに合わせたプランを、ご提案させていただきたいと思います。
筋トレと有酸素運動の特徴
まず、筋トレと有酸素運動のそれぞれの特徴をお話ししておきたいと思います。
今回お話しする特徴は、ダイエットにおけるメリットに絞って進めさせていただきます。
まず、筋トレは、言わずもがな「代謝」を向上させることができます。
ベースとなる基礎代謝の向上は、微々たるものですが、
活動代謝と言って、動いた時にどれだけカロリーを消費できるか、といった能力は飛躍的に向上します。
ですので、筋トレをした後は、しない時に比べて、日常生活でもより多くのカロリーを消費できるようになるので、
我々は、ダイエット時にも筋トレをオススメしております。
歩いたり走ったりの有酸素運動は、適切な強度で実施する必要はありますが、
運動中に直接、体脂肪(中性脂肪)を消費できることが特徴です。
これは、筋トレには無い特徴なので、傾斜をつけたり速度を上げたり、
SYNERGY.では、無限に階段を登らされるクライムミルというマシンも駆使して、
ダイエット時のプログラムに取り入れています。
筋トレ→有酸素・有酸素→筋トレの違い
特徴の違うそれぞれのトレーニングを組み合わせると、まさにSYNERGY.=相乗効果を生み出すことができます。
まず、筋トレ→有酸素の順番で行うと、筋トレの実施において活動代謝が向上しているので、
その後に実施する有酸素運動での消費カロリー、すなわち脂肪燃焼量を増やすことができます。
但し、この順番で行うと、有酸素運動を終わらせた時点で、筋トレによって向上した活動代謝は、
ほぼ通常レベルに戻ってしまうので、そのまま日常生活でも…という期待は持てなくなります。
有酸素→筋トレの順番で行うと、先に実施した有酸素運動によって下ごしらえができているので、
筋トレ後の活動代謝が、有酸素しない時に比べて、更なる向上が期待できます。
トレーニングが終わって家に帰っても、ダラダラ汗が止まらない…なんてこともありますが、
先の有酸素運動で疲れてしまって、筋トレのパフォーマンスが低下してしまうケースがあるので、
体力的に少し余裕を持って取り組んだほうが、トライしやすいかもしれません。
特徴を踏まえて、順番のご提案
これまでお話しした特徴から、筋トレと有酸素運動の順番についてご提案するにあたって、
トレーニング頻度を目安にしたいと思います。
週に1回、ないし頑張って2回のトレーニング回数の方は、
運動中にたくさんのカロリーを消費することより、トレーニング以外の時間で消費することに重きを置いた方が、
長い目で見た時に、ダイエットにおける恩恵は大きくなるので、
「有酸素→筋トレ」の順番で行って、活動代謝をしっかり高めておきましょう!
週に3回以上、トレーニングされている方は、カロリーを消費する機会が多いので、
「筋トレ→有酸素」の順番で、トレーニング中に如何に多くのカロリーを消費するかに集中してみてはいかがでしょうか?
最適解は十人十色なので、取り組んだことに対する効果測定は欠かせませんが、
迷った時の一つの指標に、今回のお話を活用してみてください!